林チーフの勧めもあり故郷へ帰省した。
一年振りに戻ってみると
故郷に身をおく中学の同級生も複数いた。
その中の一人、茜。
数年ぶりの再会に花を咲かせ
懐かしい皆と触れあう中
自分がいかに疲れていたかという事を感じずにはいられなかった。
一ヶ月の休暇を終えた私は
ある決意をしヒロと久し振りに再会した。
「会社辞める事にした。明日、辞表出して荷物の整理を終えたら田舎に帰る。」
「何でだよ? 自分で決めて就職した会社だろ?
楽な仕事なんてどこにもない、そんな事ぐらい辞めるなんて言ってたら
この先、何も務まらないだろ? そんな簡単に辞めるなんて言うなよっ!」
「私だって辞めたくない!! 頑張りたいよ!
でも食事も出来ないのに、この先、どうしたらいいのか分からない。
ずっと悩んで考えて、もう限界って事が分かったんだよ!」
「ゴメン、本当はこんな事、言いたいんじゃない。
帰って欲しくない、ここに居て欲しいんだよ。」
「もう決めたから。」
「俺、彼女と別れる、家借りるから俺と一緒に暮らしてほしい。
焦らず、ゆっくり次の仕事を探せばいいよ、その間、俺、面倒見るから。
だから帰るなんて言わないでくれ、お願いだから、俺の傍に居て欲しい。」
一緒に暮らして欲しい。
その言葉に心が揺れ動いた。