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13:13階段(23)

2016年02月03日 16:42

高校の門を出てバス停へと向かう道路
その先にある公衆電話ボックスの前に
停車している紺色の軽自動車を目にした時
あまりの恐怖に息が止まった。
それは薫の車であった。



再会を何度も拒み続ける私に付き纏う薫は
学校の近くで待ち伏せするまでになった。
私は気付かれないように友達の輪の中に入りバス停へと向かう。




            ブッブッーーーーー。




車を横切り前を向いて歩いていた私を
引きとめるかのように
クラクションの音が鳴り響いた。
こんな男と知り合いだなんて思われたくない。
私は振りかえる事無く無視した。
私じゃない!って思わせる為に無視し
バス停に屯する友達の輪の中に身を潜めた。








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